五十肩
2019年05月13日、掲載
関節(骨)の異常なのかなと思うかもしれません。
肩関節の骨のどこかに変形があるのかなと考えることもあるでしょう。
しかし私は痛みの場所は骨や神経ではなく筋肉だと考えています。
肩関節を動かす筋肉は複数ありますが、その一部または複数の筋肉が緊張をしているのではないかと考えます。
放っておいて何年もこの痛みに苦しむ方がいると聞きます。
自然に治るだろうと、しばらく放っておく段々とひどくなる場合もあります。
症状
例えばこのようなことはありませんか?
・肩関節に痛みがある
・腕を上げられない、痛い
・腕を後に回しにくい
・服を脱ぐ時に痛い
・ゴルフのスイングで痛みが出る
これらの場合、腕の動きにともなって痛みが起きていることが分かります。
したがって、このような場合は腕を動かす筋肉に注目する必要がありそうです。
筋肉の他には呼吸器のお手当が大切だと言えます。
しかし、呼吸器と肩の関節とは関係ないように感じますよね。
しかし私の施術ではとても大切にしている場所です。
どういうことかと言いますと
風邪を引いた時や風邪気味の時を考えてみます。
こんな時、気管支や肺等が炎症や痛みを起こします。
するとこの炎症等の信号が、肩関節周囲の筋肉にコリや緊張を促すからです。
神経の働きで脊髄反射という仕組みが働くのです。
当院での鍼灸治療
上で書いたように、当院の施術では呼吸器の反応点に着目します。
気管支や肺の反応点を確認し、そこに鍼やローラー鍼で刺激します。
気管支等の炎症を和らげていきます。
このことによって反応点の変化(改善)を図ります。
今度は緊張した関節周囲の筋肉への刺激です。
五十肩と言っても人によって傷めている筋肉は違います。
どの筋肉のどの場所が傷んでいるかを見極めて刺激することを大切にしています。
どの動きで痛みが強くなるのか、反応点の現れ方でどの筋肉が良くないのかを確認していきます。
放っておいても、治ることがあるようですが長期間つらい思いをすることになりそうです。
あまり我慢せずに、早めに対処したいものですね。
あと当院では反応点へのセルフケアをおすすめしています。
ローラー鍼や市販のお灸が役立ちます。
改善のための助けになりますので一緒にご自身でもお手当をしていきましょう。