冷え性 (足の冷え)
2019年05月20日、掲載
こんなことを感じていませんか?
また経験したことはありませんか?
・冬でなくても冷えている。
・足先が冷えて靴下を2枚履いている
・冷えているように感じる(触れてもそんなに冷えてはいない)
体質と思って諦めている方がいらっしゃるかもしれれませんね。
しかし症状には原因があるはずです。
私は内臓や器官の炎症が関係していると考えています。
多くの方がお困りの足の冷えの場合は、主に泌尿器系、生殖器系の内臓が関係していると考えています。
例えば子宮や膀胱の粘膜が炎症を起こしていますと、交感神経系の反射によって毛細血管の収縮が引き起こされます。
皮膚表面の毛細血管が収縮することで冷えがる状態につながってしまうのです。
当院の鍼灸治療
当院の鍼灸治療では、足の冷え性の場合はお臍(へそ)の少し下の反応点(ツボ)を重視します。
これらは何の反応点かと言いますと、前述の泌尿器系、生殖器系の反応点なのです。
これらの内臓の状態、毛細血管など自律神経の働きに着目します。
この部分の粘膜等が炎症を起こして、冷えの発信源になるのです。
したがって、冷えている部分だけではなく、その発信源のお手当がとても大切なのです。
原因と結果のどちらも考えないといけませんね。
冷え性の原因
上でも書きましたが冷えのメカニズムをおさらいしておきましょう。
泌尿器・生殖器の炎症 → 脊髄など → 末梢血管
このような反射が体で起きていることが関係しているのだと私は考えています。
当院の鍼灸治療ではこれらの内臓反応点を刺激することが最も大切だと考えています。
つまり根本原因と考えている場所の改善を図るということです。
内臓や器官の反応点を確認することは、どこが冷え性を作り出したかを考える上で大きなヒントを与えてくれるのです。
冷え性対策
お風呂に浸かる
お風呂に浸かることがかなり効果的だと考えています。
これには利点が二つあります。
・冷えの部分を直接温めることができる
・温熱刺激が内臓を反射的に刺激することで内臓が元気になる
→結果として血管の収縮を改善し血流改善につながる
少しぬるめだけどお灸をを全身にしているようなものとも言えます。
冷え性に限らず体のためにはとても役立ちますよ。
市販のお灸を利用する
せんねんきゅう等の市販のお灸でも、上手に使うととても良い効果があります。
泌尿器、生殖器系の反応点に温熱刺激を加えることで、脚の冷えの原因のところのお手当ができるのです。
せんねんきゅうを始めてみたいという方は、ドラッグストア、薬局などでも購入できます。
そして自分で始めてみようという方は「ソフトきゅう」から始めてみるといいと思います。
せんねんきゅうの場合、レギュラー灸が標準的な商品のようです。
しかし、お灸を初めてする方には少し熱さが強いと私は思います。
熱い方が効くと思って無理に熱いものを選ぶ人もいるかもしれません。
しかし「ソフトきゅう」でも十分効果が期待できます。
慣れてきて平気だったらレギュラー灸やそれより熱い商品をためしてみてはいかがでしょうか。
熱さの段階も数種類揃えておられますよ。
なお、お灸をして熱く感じたら取り外して下さい。
または横に動かして今まで温まっていなかった場所に移動させる等の対応をしましょう。
火傷にはご注意下さい。
また火の始末にはくれぐれもご注意下さいね。