メニエール病
2019年05月15日、掲載
専門医が診断されます。
このような病名がつくとびっくりしてしまいますね。
そしてこんなに不快な症状に悩まされるので本当に大変です。
病名の圧迫感に負けずにじっくりとできることに取り組んでいきたいものですね。
原因は内耳の内リンパ水腫と言われています。
簡単に言うと内耳の中に水ぶくれができてしまっている感じです。
内耳の環境が悪くなることでめまい等以下のような症状が出ます。
ただ症状は人それぞれのようです。
・聴力は問題ない場合
・めまい感は少ない
・耳鳴りがきつい
等々
主な症状
・めまい ふらつき 浮遊感
・耳の詰まった感じ(耳閉感)
・難聴
・耳鳴り
全ての症状は内耳のコンディションの変化、悪化によって起きていると思われます。
具体的には蝸牛という場所でその名の通りカタツムリのようになっている内耳の器官と平衡感覚をつかさどる三半規管の問題です。
メニエル病、メニエル氏病、メニエール氏病等様々な呼ばれ方をしますが同じ病気のことです。
参考までに「メニエール」は昔この病気の成り立ちを見つけたお医者さんの名前です。
当院の鍼灸治療
内耳の構造について簡単に触れておきます。
内耳の蝸牛は音を感じる役割を担当しています。
内耳の三半規管は平衡感覚を感じ取る役割です。
メニエール病の方は音の感じ方と平衡感覚の両方に違和感を覚えます。
したがって内耳の中の蝸牛と三半規管のどちらにも不具合が起きていると考えられます。
そのためとてもつらい状態になるのです。
このことから当院では内耳の反応点を重視して鍼灸治療をおこないます。
具体的な考え方、鍼灸治療はめまいと共通です。
めまいのページも参考にしていただければと思います。
私はめまい他メニエール病等内耳の症状に取り組んできました。
平衡感覚に関連することについては学会や研究等で真面目に向き合ってきました。
1人でも多くのメニエール病患者さんのお役に立ちたいと思っています。
内耳環境の改善には手間がかかる傾向があります。
だから腰を据えてしっかり取り組む必要があります。
メニエール病の患者さんにはセルフケアをおすすめしています。
ローラー鍼を使用するなど、刺激量を増やすことが大切だと感じています。
これが改善への近道のように感じます。