鍼は痛い?
2020年02月15日、掲載
鍼は怖い
鍼を怖がる人もいらっしゃいます。
一方では全く平気な人もいらっしゃいます。
「鍼は痛そうだ」
「鍼は怖い」
「辛い症状があるから仕方なく鍼を受けに来た」
確かに、尖ったものが皮膚に刺さるのですから怖い気持ちも分かります。
しかし経験してみるとほとんどの人が、予想ほどではないと感じられるようです。
「今もう刺しているんですか?」
「こんなもんですか?じゃあ大丈夫です」
テレビで見た鍼をやっている光景が痛そうに見えた。
また以前注射で痛い、怖い思いをした。
そんな記憶が混ざり合って怖いイメージができたのでしょう。
皮膚に刺さる時が一番敏感に感じるのですが、この痛みを緩和するために鍼管(しんかん)という筒に鍼を入れて使うことが一般的です。
お肌に適度な張りを持たせて鍼を打つことで痛みを軽減させているのです。
痛みの神経(のアンテナ)が皮膚の表面に多く存在していますが、痛み刺激をキャッチするアンテナが少ないと痛みを感じにくくなるのだと考えられます。
また皮膚を抜けてしまうと、内部は痛みのアンテナが少ないので鈍い痛みとして認識するのでしょう。
確かに「怖いものは怖い」のですが、「痛くなかった」あるいは「たいしたことはない」という経験を重ねるとそのうち怖くなくなるのだと思います。
鍼の太さについて
当院で使用する鍼は直径0.12mm、0.14mm、0.16mmの3種類です。
結構細いものだと思いませんか。
私の知る限り今最も細い鍼は0.10mmのものだと思いますが、さすがに細すぎて私には使いにくかったので使わなくなりました。
お気づきかと思いますが0.02mm刻みで太さの種類が分かれています。
たったの0.02mmの差ですが1つ変わると使用感(私自身の感覚)は随分違います。
患者さんは多分鍼の太さの差は感じないと思います。
0.30mmを超える太さのものもあるようですが私は使ったことがありません。
鍼の直径と長さも数種類があるので組み合わせはかなりたくさんあるのです。
患者さんの肌質等によって使い分けをしていることもあるでしょう。
あとは、はり師の好みで選んでいると思います。
2020.2.15