腰痛と体の歪み
2020年02月18日、掲載
腰痛でお悩みの方は多いですね。
当院でも肩こりの方と同じくらい腰痛で来院される方は多いです。
時々こんな話を耳にします。
「骨盤の歪みが腰痛の原因だ」
「骨盤の歪みが内臓の調子を悪くする」
「骨盤矯正がいい」
骨盤の歪みと腰痛は関係するのでしょうか?
しかし、よく考えるとこの話はおかしい事に気づきます。
骨盤は勝手に動きませんし、骨盤が歪んで痛みが出るなら健康な人でも歩けば痛みが出てしまうことになります。
なぜなら歩く動きの中で骨盤は動いて何度も歪みますからね。
私は腰痛とは腰、臀部の筋肉の緊張だと考えています。
筋肉や腱が突っ張ります。
するとその刺激を感じ取った筋肉や腱に分布する神経の受容器が興奮し痛みが発生します。
そしてその筋肉の緊張を発生させるのが内臓や器官の炎症だと考えられます。
この仕組みは「内臓-体制反射」と呼ばれる自律神経の働きです。
実は腰痛を訴える方のほとんどに泌尿器や生殖器の反応点が見られます。
この反応点とは内臓の病気などの異常や疲れが脊髄反射などを通じて皮膚表面に現れるツボ反応のようなものです。
まとめますと骨盤内の臓器の不調が腰やお尻など周囲の筋肉を緊張させることによって痛みが生じると言えます。
そしてこの筋肉の緊張が骨盤(骨)を引っ張るのです。
左右の筋肉の緊張具合に差が出ると結果として骨盤が歪むのです。
「骨盤の歪みが・・・」というのは順番が違っていますよね。
私は筋肉の反応点と内臓の反応点の両方に施術することが重要だと考えています。
2020.2.18