スポーツコンディショニング
2022年12月28日、掲載
前回はスポーツ障害(スポーツ傷害)について考えてみました。
今回はスポーツコンディショニングについて考えてみたいと思います。
一流のアスリートがまさかという結果に終わったり、野球のエースピッチャーが信じられない乱調だったりすることを時々見かけます。
たまたま調子が悪かったからだとか、精神的に弱いからだというのも違う気がします。
なぜいつものようにいかなかったのでしょうか。
なぜ調子に波が出てしまうのでしょうか。
これはコンディションに問題があったと言えると思います。
私は最高の状態で試合や競技に臨む身体づくり、競技成績の安定・向上、練習やトレーニング時にも良い状態で臨み故障を予防することなどが真のスポーツコンディショニングだと思います。
栄養の研究、マッサージなどの施術、筋トレ等のトレーニング方法、それにメンタルトレーニング等様々な研究が行われています。
これに加えて、もう一つ大切な事が身体のコンディショニングです。
もちろん上のいくつかと別物ではありませんが、コンディションの視点は大切です。
この点では鍼灸によるお手当が非常に効果的だと考えています。
私は、内臓や器官の不調、疲れ等が身体の状態に影響を与えていると考えています。
内臓などの不調(炎症等の身体からの情報)は神経で伝えられ脊髄を介して骨格筋(筋肉)を緊張させてしまいます。
これを内臓体性反射と言いますが内臓等の影響によって無意識のうちに筋肉のコンディションは変化しているということが言えます。
イメージ通りに身体が動かない、いつもの調子が出ないということには身体の内面が関係しているのです。
選手自身が感じないようなちょっとした内臓や粘膜の炎症でも、筋肉には微妙な影響を与えるのです。
2022.12.28