漢方薬は自然由来だから安全で安心?
2024年10月23日、掲載
今日、漢方薬はたくさん医師から処方されています。
また薬局、ドラッグストアでも多くの商品が販売されています。
漢方専門の薬局もありますね。
いいものが浸透するのであれば喜ばしいですね。
ただ、患者さんとの会話の中で少し気になることもあるので今日はそのお話をしようと思います。
一例としてこのような話を取り上げます。
「漢方は自然のものだから副作用が無い」
という考え方です。
結構な人数いらしゃる印象があります。
しかし、ちょっと待ってください。
ここで簡単にお薬の事を考えてみたいと思います。
お薬はどうやって体に影響するのでしょう?
お薬は体の機能のどこかを遮断、抑制、亢進させて効果を得るのです。
もちろん中には違う作用のものもありますが、多くの場合がこのような仕組みです。
そしてそれは、いわゆる西洋薬と漢方薬のどちらも同じはずです。
そうであれば漢方薬だから副作用が無いというのは間違っていますよね。
目的の作用があるのですから副作用が発現することもあり得ます。
もちろん、人によって発現頻度や程度の差はありますが。
「自然のものだから全く安全!」
とは考えないで下さいね。
処方薬の場合、薬剤師さんがきちんと確認してくれます。
だからほとんどの場合は安心でしょう。
しかし、うっかり注意を忘れて違う方法で服用すると危険ですね。
具体的には医師、薬剤師に相談せずにお薬を追加で服用するのは止めましょう。
危険な飲み合わせがありますから気をつけたいですね。
これには漢方薬も含みますよ。
疑問があれば医師、薬剤師に相談しましょう。
2024.10.23