セルフケアのすすめ
2019年05月22日、掲載
セルフケア(自己ケア)という言葉は聞くけれど具体的に何をしたらいいのだろう。
そんなお悩みをお持ちになる人も案外多いのだろうと思います。
巷にはたくさんの健康情報が溢れています。
怪しい広告も結構目にします。
「こんな症状には○○がいい!」
「毎日△△を食べるだけで素晴らしい効果が!」
「このサプリで健康になろう!」
そんな広告を目にした経験もあるのではないでしょうか。
簡単で万人に効果的な夢のような健康法があればいいのですが、
なかなかそうはいかないと思います。
当院ではその方に特徴的に見られる反応点にお手当てをしていただくことをおすすめしています。
例えばいつも内耳の反応点が毎回のように見られる方には、内耳の反応点への刺激をご家庭でも行っていただいています。
家庭でのセルフケアは刺激量を増やす一番いい方法です。
ずっと毎日のように当院に通っていただく訳にもいきません。
しかし、ご自身でも身体のお手当に参加していただくことで刺激の量が増えるのです。
これは強い味方になると私は考えています。
また症状が改善するまでの時間が短縮できる可能性があります。
体質改善という言葉もあります。
しかし、残念ながら体質はなかなか変わることはないのです。
それよりもいいコンディションを作る。
そしてそれを維持するのが理想だと思います。
なかなか楽して健康になるのは難しいですね。
それでも継続すると体は応えてくれるものです。
私がおすすめしたいのは以下の自己ケアです。
①おきゅう
せんねん灸等の市販のお灸は上手に使うととても身体のためになります。
当院でもお灸をすえる場所(反応点)をお伝えします。
詳細は施術の際に確認して下さい。
家で行う場合に火の始末にはお気を付けくださいね。
②ローラー鍼
小児鍼の一つで、コロコロと皮膚の上を転がすタイプの道具です。
車鍼とも呼ばれています。
ギザギザとした突起がありますが、これが刺激になります。
こんなものでよくなるのかな?と最初は感じるかもしれません。
しかしこれがバカにできないのです。
皮膚への刺激は健康づくりの強い味方になるのです。
きちんと使用すれば反応点が変化していきますし、継続するとなおいいと思います。
当院ではいろんな症状の方におすすめしています。
③ストレッチ
筋肉の緊張やコリが多くの苦痛や症状の元になっています。
この緊張している筋肉を伸ばすことでリラックスさせるのを目的に行います。
症状の改善につながることもあります。
また、症状を出にくくすることも期待できます。
最近ではYouTube等のネット上にもいい動画があります。
ちょっと調べてみてもいいと思います。
無茶なことはしないで心地良く伸びを感じる位にしておきましょう。
人それぞれ症状も違います。
辛い症状が出てきたプロセスも違うかもしれません。
お手当に必要な反応点は人によっても違っています。
自己ケアの方法や場所は当院での施術の際に確認して下さいね。
鍼灸刺激や上のようなセルフケアは有効だと考えています。
しかし残念ながら鍼灸の刺激、これらセルフケアの刺激はずっと続く訳ではありません。
何かをやれば魔法のようにずっといい状態が続くという訳にはいかないのです。
反応点治療研究会でも私自身のセルフケアに関わる研究発表をおこないました。
その結果からもコツコツおこなうことの重要性を実感しています。