椎間板ヘルニア
2019年05月14日、掲載
「首が痛い」あるいは「腰や臀部が痛い」
こんな症状でお医者さんに行ったら椎間板ヘルニアと診断されたという方も多いと思います。
整形外科などで画像診断を受けて分かることがほとんどでしょう。
椎間板ヘルニア(頸椎・腰椎)は神経圧迫を起こすことが痛みの原因だと言われています。
腰椎ヘルニアが起こりやすいのは第4、第5腰椎間の辺りが多く、
頚椎ヘルニアは第5、第6頚椎間の辺りが多いようです。
私は痛みやしびれの症状に対して注目すべきは筋肉と皮膚だと考えています。
CTやMRIの画像を見てショックを受けた方もいらしゃるはずです。
しかし、私は痛みやしびれの症状に対して注目すべきは筋肉だと考えています。
神経の圧迫が脊髄を刺激するから痛いのだと説明を受けると思います。
ただ筋肉の緊張が緩和すれば痛みが改善することを多く経験します。
このことから筋肉の緊張改善が大切だと私は考えています。
いくら鍼灸の鍼を打ってもそれでヘルニアの状態が変化することはないと思います。
それでも症状がは軽減するとしたら何に注目すべきかは想像できますね。
そうすると筋肉はどのようにして固まったのか、緊張してしまったのかということを考える必要があります。
私はこれらには内臓―体性反射という神経の働きが関係していると思っています。
この仕組みで肩や腕、臀部や腰部の筋肉に影響する可能性があるのです。
当院での鍼灸治療
上で内臓―体性反射によって肩や腕、臀部や腰部が緊張すると書きました。
そしてこの内臓―体性反射の「内臓」とは何かを考えます。
当院の施術では頚部のヘルニアの方は呼吸器系の反応点を重視して、
腰部のヘルニアの方の場合は泌尿器系、生殖器系の反応点を重視します。
それらの反応点を確認し、鍼やローラー鍼で刺激を与えることで反応点を変化させていきます。
こちらは体性-内臓反射と呼ばれる神経活動を利用したものです。
少しややこしいですね。
簡単に言えば、筋肉を緊張させる発信源そのものを改善させようというイメージです。
次に取り組むのが筋肉そのものです。
頸椎ヘルニアの場合というよりも経験部から腕の痛みがある場合、肩や腕の筋肉の反応点を確認してその筋肉を刺激します。
自原抑制という働きによって緊張した筋肉が緩みます。
筋肉が緩んだ後は反応点も消失するのです。
これは本当におもしろいものです。
次に腰椎ヘルニアの場合、と言いますか腰や臀部、大腿・下腿の痛み等がある場合についてです。
これらの場所の筋肉が出す反応点を確認して刺激します。
この場合も上と同様に筋肉の緊張が軽減します。
自分でできる対策として当院では上のような反応点に、ローラー鍼や市販のお灸でセルフケアをおこなうことをおすすめしています。
また、ストレッチはこれらの場合もおすすめです。