鍼はディスポーザブルタイプ?
鍼灸院で、気になることの一つは鍼が清潔かどうかということでしょう。
患者さんも気になっている事柄のようです。
確かに鍼の施術を受ける側に立って考えると気になると思います。
ここでは当院の話です。
他の鍼灸院の事はそれぞれで問い合わせ下さいね。
結論から申し上げますと、当院では全て使い捨ての鍼を使用しています。
したがって誰かに使ったものを間違って使用することはありません。
使用の直前に滅菌されたパックから取り出して使用します。
滅菌とは簡単に申しますと全ての微生物を死滅させた衛生的な状態にすることです。
何度も使用できる鍼を使う鍼灸院もあると聞きます。
もちろん滅菌処理をすれば再利用できますので違反ではないですよ。
ただ私自身は使い捨て(ディスポーザブル)タイプの方が安心だと思います。
また患者さんもそう感じる方が多いだろうと予想しています。
2021.9.16
鍼は使い捨てのものですか?を確認する
皮膚の構造
今回は皮膚に美顔鍼に関係する皮膚についてのお話をしようと思います。
構造については簡単に書いています。
美の意識が強い皆さんですから詳しい方も多いかもしれませんね。
表面からこんな順番で重なっています
・角層・表皮
・真皮
・皮下組織(主に皮下脂肪)
・表情筋等の筋肉(これは皮膚ではありませんが)
角層・表皮は皮膚の一番上の部分です。
その下に真皮と呼ばれる部分があります。
非常に強い結合組織の層で血管や神経が多く場所です。
真皮は非常に強い性質があるので、カバンなどに動物の真皮が利用されます。
その次は皮下組織があります。
真皮の下にあり、柔らかい組織で皮膚を深い部分と結合させています。
これがあるので、皮膚が下にある骨や筋肉から離れて余裕をつくって動けるのです。
その下は、顔の場合は表情筋と言われる数種類の筋肉があります。
どこに注目すべきか
やはり一番上の角層・表皮に注目すべきだと思うかもしれません。
もちろん大切ですので、空気の乾燥する季節は保湿に気を付けたいものです。
最近の研究で最も上にある角層が非常に大切な働きをしていることが
分かってきています。
しかしもっと注目すべき場所は皮下組織と顔の筋肉です。
皮下組織の状態は顔の張り、お肌の元気さに大きな影響を与えています。
ここの環境が悪いと張りのない状態になり、皺(しわ)の元になると私は考えています。
鍼をすると、まずこの皮下組織の状態を変化させます。
自律神経系の働きを活発にさせ刺激になりこの部分が元気になります。
これが一つ目の大切な柱です
もう一つは顔の筋肉ですね。
表情筋は表情を表す数種の筋肉です。
これらの緊張や炎症等の不具合が皮膚を変に突っ張らせたり、引っ張ったりすることがあります。
また、もう少し深い場所にある咀嚼筋(そしゃくきん)にも注意が必要です。
咀嚼筋とは物を噛む時に働くいくつかの筋肉の総称です。
肩の筋肉が凝るように、顔の筋肉も凝りができたり緊張したりします。
鍼によって、反射という神経の働きが起こり、筋肉の緊張を緩和させます。
表情筋や咀嚼筋が良い状態であることによって、
きちんと働くことが顔の美容にとって大切なことの二つ目の柱です。
2021.8.29
美顔鍼と皮膚の話を確認する
咽喉のことを考えてみる
当院にも多くの方が見える肩こり。
「その症状は咽喉(のど)から来ていますよ」
と伝えると時々疑いの眼差しで見られます。
肩と咽喉って言われても実感がわかないのでしょうね。
でも風邪を引く時に肩こりを感じた方も多いのではないでしょうか。
実はとても関係が深いのです。
咽喉から来るとはどういうことかと言いますと、咽喉の粘膜の炎症が影響しているということです。
粘膜の炎症が結果として、首や肩の筋肉を緊張させてしまうのです。
そしてこの筋肉の緊張が、皮膚や筋膜のつっぱりを起こします。
このつっぱりが肩こりの不快感に影響しています。
筋膜リリース
最近は「筋膜リリース」等筋膜に注目することが増えてきたように思います。
これは肩こりのメカニズムを追究する上でとても重要な視点です。
ただ筋膜は自分では動かないので、筋膜を引っ張る筋肉が真犯人だと私は考えます。
筋膜だけに注目するのは間違いですね。
指先で触れると咽喉に反応点が確認できます。
おさらいですが反応点は、炎症や痛み等の良くないところを皮膚に表す注意信号でしたね。
咽喉の炎症に対応させるのと、緊張した首肩の筋肉の反応点に施術をおこうという両面でのアプローチが反応点治療の特徴です。
首肩の筋肉と胸の筋肉も確認が必要です。
粘膜は常に微生物との戦いにさらされています。
カビや細菌、等微生物が粘膜にくっつくのを防ぎたいものです。
そのためには潤いが大切です。
咽喉への注意もお忘れなく!
2021.8.17
肩こりと咽喉(のど)を確認する
紫外線って何だったかな
紫外線が強い季節です。
まさに夏の日差しです。
「今さら聞かなくても、知っているよ」
と思う方も多いかもしれませんが、紫外線についてちょっとお話です。
光の中で見えるものを可視光線と言います。
赤、橙、黄、緑、青、紫 と波長の長さの順番になっています。
そう、虹の色ですね。
赤より波長の長いものが赤外線、紫よりも短いものが紫外線ですね。
私の子供の頃は日焼けは元気な子供の証拠!
どんどん日焼けしましょう!
こんな感じでした。
しかし今では日焼けし過ぎることは良くないことがわかっています。
この紫外線ですが、やはり気を付けたいものです。
特に急に日焼けして火傷のようになることは避けましょう。
皮膚へのダメージが大きいですからね。
屋外で長時間日を浴びる時は対策を取りましょう。
2021.8.11
日焼けにご注意を!を確認する
不妊治療への公的医療保険の拡大範囲が、年内に決まるようです。
厚生労働省からの情報です。
体外受精などが保険適用になるようで、不妊治療に取り組んでいる方々には朗報です。
これから細かいところを決めていくのでしょう。
2022年4月からの適用となる見込みです。
やっとここまで来ましたね。
(参考)日本経済新聞2021年7月22日朝刊
2021.7.23
不妊治療 保険適用へを確認する