三田市、神戸市北区、西宮市、宝塚市等から来院頂いています。

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鍼灸

鍼灸の受療率は低下しているらしい

鍼灸の受療率が下がっているそうです。
2020年の調査分だそうですが5%程度だそうです。
2010年代には7%位の頃もあったようです。

私にはその理由は分かりません。
しかし私たちにとっていいことではありません。
鍼灸業界が衰退することにつながると大変です。

数年前にテレビ番組で多く鍼灸のことを放送した時期がありました。
その頃は当院の患者さんも「テレビで鍼灸やってたね」と話題にしていました。
その頃には鍼灸の専門学校等の入学希望者が増えたとも聞いたことがあります。

鍼灸業界は発信力があまり強くないと思います。
また、いわゆる影響力もあまりないように思います。
私にできるのはコツコツこ記事ををアップするくらいでしょうかね。

鍼灸は健康づくり、痛みの緩和等様々な症状に役立ちます。
この記事をご覧の方はご存じの方も多いでしょうけどね。

恐いことが理由の方等にはメッセージも出し続けないといけないのでしょうね。
もっと多くの方に鍼灸を体験し、生活に取り入れていって欲しいものです。

先日、当院の前を歩いている3~4人のご婦人の声が聞こえました。

「あれ、こんなとこに鍼灸院あったかな?」

「もう20年以上ここでやっていますよ!」

と一人でつぶやきました。

まだまだ存在感が薄いのかと反省中です(^.^)

2025.10.23

お灸をすえるってどういうこと?

お灸のことを関西では「やいと」とも言います。
地方によって呼び方は違うこともあるそうです。

奥の細道で知られる松尾芭蕉もお灸をして体調を整えていたと言われています。
今回はそんなお灸について話そうと思います。

悪い事をした者への罰則として「お灸をすえる」という表現がありますね。
「○○政権にはきついお灸をすえないといけない!」
こんな使い方を耳にすることがありますね。

子供の頃に悪さをしたら
「やいとするで!」と言われたこともありました。
実際に親にされたことはなかったですが。

ただ、お灸はそんなに辛いものではありません。
また罰則でもありません。
むしろ逆で、体の元気を出すためにお灸は有効です。

当院でもお灸は使っています。
昔ながらの艾(もぐさ)を皮膚の上に置くやり方もします。
ただ今では皮膚に直接艾を置いて燃やすのではなく、間接的におこなうお灸があります。
代表的なものに「せんねんきゅう」があります。
台座の上に紙巻にした艾をつけて皮膚の上で燃やします。
台座は燃えないので間接的に熱刺激を与えられます。
どちらのタイプも使います。

お灸をするには「きゅう師」の免許が必要です。
多くは、「はり師」の免許と両方の資格を持っていることが多いですね。
市販のせんねんきゅうを家庭でおこなうのは一般の方でもいいようですね。
薬局やドラッグストアで売っていますからね。

昔、祖父が大きな艾(もぐさ)を背中等にしているのを見ていました。
背中には父がすえていました。
結構大きな艾が背中で燃えきっていました。
今思うとかなり熱かったと思います。

でも、そんなに熱いお灸でなくても問題ないですよ。
少しチカッとするか、ほんのり温かい位でもいいのです。
当院ではもちろん、基本的には心地良い位のお灸をおこないます。
ご安心下さい。

私はその祖父が亡くなってから鍼灸師に転身しました。
その頃、祖父はまさか孫が鍼灸師になるとは思っていなかったでしょう。

2025.10.10

頭痛は脳の中の痛み?筋肉痛?

頭痛にお困りの方は結構多いと思います。
慢性的な頭痛の方は当然辛さも相当なものです。

時々頭痛を感じる方も含めると相当な人がお悩みです。
さてこの頭痛ですが、中の方が痛い時や全体的に痛いこともあるでしょう。

こんな時は脳が痛いのでしょうか?
実は脳そのものは痛まないと言われています。
硬膜や血管が痛むと言われています。

その他に私が大切に感じているのは筋肉、腱膜、頭皮です。
これらは緊張すると痛みを起こします。
また炎症が起きていることもあるでしょう。

硬膜には私たち鍼灸師はアプローチできません。
しかしこれらは鍼灸でお手当てできる場所です。
そして多くの場合これらが頭痛に大きく関わっていると私は感じます。

物理的な緊張や突っ張りが痛みを引き起こしています。
これらの緊張を緩和することで頭痛の改善を図ります。

頭痛の場所ごとの考え方は以下のページで書いています。
当院ホームページ「頭痛」のページ

https://kishimoto-harikyu.com/zutsu/

2025.9.29

鍼は恐い!鍼灸は恐い!というイメージ

鍼灸に対する印象はどんなものでしょうか。
今までに、このような話を聞くことがありました。

・鍼は恐い
・夫は鍼が恐いみたいです
・今まで鍼は避けて生きてきました
・できることなら鍼はしたくなかった
・お灸は恐い

鍼灸に対してネガティブな印象ををお持ちの方もいらっしゃいます。
確かに、わずかでも身体を傷つけるのですから怖いという気持ちは理解できます。

私自身は子供の頃鍼を経験しました。
特に恐かったという印象は残っていません。
自分が恐くないからあなたも恐くないよと言うつもりはないですよ。

患者さんの中には家族や友人に鍼を薦めるためにこんなことを言うことがあります。

「恐くないよ」
「大丈夫だから」

あなたは平気でも恐いのは私自身だし・・・
その通りですね。

したがって私が「恐くありませんよ」と言っても同じことですね。

それでも私から言えるのは、意外に受けてみると平気だと感じる方が多いようです。

「なんだこんなものか」
「これなら大丈夫です」

鍼灸に興味はある。

そして困っていることがあるけど・・・

躊躇している方は、最初の一歩を踏み出してみませんか!

2025.9.18

頻尿対策にボンタンアメは有効なのだろうか

先日ネット記事で「ボンタンアメが尿意を抑えられるか」というのを見つけました。
ちょっと話題になっているようです。
昔よく見たお菓子ですが今でも人気がるのでしょうね。
少し前に患者さんから差し入れでいただきました。

素朴な味で私も好きです。

さて尿意がおさまるのかですが、ある大学で10名で実験をしたそうです。
10人中7人が尿意を感じるのが遅かったと答えたそうです。
ある医師も一時的に尿意が抑制される可能性はあるとコメントしていました。

効果あり!と思いたいところですが、限定的な実験結果ですのでそこまでは言えないようですね。
思い込みのプラセボ効果かもしれません。

もし頻尿などの症状があれば、きちんと対処したいですね。
大量にボンタンアメを食べると、糖質をたくさん摂ることにもつながります。
糖尿病の場合等は注意したいですね。

よろしければこちらもご確認下さい。

当院ホームページ内 頻尿 残尿感

https://kishimoto-harikyu.com/hinnyo/

2025.9.2

自律神経失調症って何だろうか

今回は少し長めの文章です。
自律神経失調症という名前を聞いたことがない方はいないでしょう。
よくわからない症状がいくつも出てきて辛い状態になる病気です。

・心臓がドキドキする
・大量の汗をかく
・不眠
・お腹の具合が悪い
・寝汗をかく
・めまいがする
・心臓がドキドキする
・顔が熱い
・手足が冷える

人によって症状は様々です。
精神的なものも加わって、神経活動がおかしくなっているというイメージで語られます。
しかし私は神経の病気ではないと思っています。

自律神経を理解するのは確かに難しいです。
自律神経は交感神経と副交感神経があって、前者はストレス時に後者は安静時に働くという感じで語られます。
そしてそれぞれがシーソーのようにバランスをとっていると言われます。
これらの説明は間違いとは言えないのですが上手に表現できていません。

ではどう理解すればいいのでしょう。
私は簡単に言えば「交感神経の過剰な興奮状態」だと思います。

自律神経とは自分で意識して行う活動以外の活動を司ります。
頭で考えることなく、体の中外の環境変化を感じ取りそれに応じて反応します。
つまり体を自動的に調整してくれる神経活動全般の事を言います。

・体温が高い
・血糖値が高い
・気温が低い
・嫌な人が目の前にいる

様々な現象に対応するために自律神経が自動的に作動します。
その他痛みや精神的なストレスがあると交感神経が興奮します。

しかし多くの場合、交感神経が興奮する原因については考えずにその結果現れた現象だけに注目してしまいます。
例えば顔が赤くなったことだけを見て、その背景にある鼻炎のことは考えないという場合等がそうです。
「理由もなく顔が赤くなっている」のではなく理由があるのです。

したがって自律神経は失調などしていないのです。
良い状態を維持するための仕組みとして反応しているのです。
それが交感神経の過剰な興奮として現れていると考える方が自然です。

皆さんお気づきだと思いますが、このような理由から自律神経は調整などできません。

・自律神経を調整する
・自律神経のバランスを整える
・自律神経が失調している

上の3例のような言い回しにはご注意をいただきたいですね。
言葉としておかしいのです。

交感神経の過剰な興奮に関係している現象を改善することが必要なのです。
何かの炎症、痛み、ストレス等を手当てしていくことが大切なのです。

ご参考に当ホームページ自律神経失調症のページです。

https://kishimoto-harikyu.com/jiritsushinkei/

2025.8.22

鍼灸(はりきゅう)の日ってあったのか!

今日8月9日は長崎の原爆の日です。
広島の被害者も一緒に犠牲になられた方のご冥福をお祈りします。

さて8月9日は語呂合わせがしやすいのか、いろんな日に指定されています。

ネットで見てみると、ハンバーグの日、薬草の日、野球の日でもあるそうです。

そしてもう一つ、鍼灸の日です。
この場合は「しんきゅう」と読まず「はりきゅう」と読むと納得ですね。

だからと言って特別なことは無いのですが、鍼灸のことを少しでも意識してもらえる日だといいですね。

しかし、「しんきゅう」だと4月9日もあるなと思いネットで見てみました。
やはり、4月9日も鍼灸の日のようです。

その他、子宮頸がん予防の日や大仏の日だそうです。

ちょっと気になったので少し読んでみました。

ちょっと気になったので少し読んでみました。ただ、この大仏の日は語呂合わせの要素はありませんね。
ではなぜかといいますと、752年(天平勝宝4年)4月9日に東大寺の大仏開眼供養が行われたことが由来のようです。

細かいものを入れると毎日何かの日なのでしょう。

毎日が特別な日、いい日だといいですね。

2025.8.9

不妊症・子宝鍼灸の施術例 2

兵庫県神戸市より不妊症にてご来院

Yさん 初来院時30歳代 女性

不妊症で病院に通院中である。
過去以下のような経過を経ている。

・タイミング法
・人工授精
・体外受精
・顕微授精

ここ数回はいい状態の胚ができなくなっている。
繰り返してもせいぜい1個だったとのこと。

当院に来てしばらく経って複数、しかも多くの採卵ができるようになった。
また、良い状態の胚になっているとのことでこれには医師も驚いていたとのことだった。

当院来院後最初の移植手術は残念ながら着床したが継続しなかった。
2回目もまずまずのコンディションになったが惜しくも妊娠には至らなかった。
ただ患者本人も、いい感触を得ているとのことでいい感じにはなっていた。

その次の周期で肝臓や子宮の反応点もしっかりとした良い状態で臨んだ。
そして当院に来て3回目の移植手術で妊娠の判定が出た。

その後もコンディショニングのために通院された。
そして待望の赤ちゃん誕生となった。

なおその後2人目も誕生した。
2人目も少し苦戦した面はあったが立派に出産された。

(感想)
肝臓の状態が気になる患者さんでした。
肝臓の反応点が良くない状態になりやすいという意味です。
セルフケアを頑張っていただいた結果子宮の反応点はいい状態で維持できるようになりました。
肝臓は気を抜くと点数が下がる感じだったので私も懸命に取り組みました。
信頼できる医師のところに通い、当院にも頑張って通院されました。
努力で勝ち取られた妊娠だったと思います。

(参考)

当ホームページ内 不妊症・不妊治療・妊活のページ

https://kishimoto-harikyu.com/ninkatsu/

2025.7.26

暑い日が続きます。気をつけて!

7月初旬に近畿地方が梅雨明けしました。
平年よりも随分早い梅雨明けです。
本格的な真夏が早くやってきました。

真夏になると特に気をつけたいのが熱中症です。
先日もプロ野球選手が熱中症で途中交代していました。

私も驚きました。

野球選手が熱中症なんて、最近の若い人の体が弱くなったの?と感じるかもしれません。

しかし私はそうではないと思います。
ただただ暑さがひどいのでしょう。


外出時の対策グッズもたくさん売られています。

上手に使いながら危険を回避していただきたいと思います。

それに加えて家での過ごし方にも注意が必要です。
具体的にはクーラーをきちんと使いましょうと訴えたいと思います。

クーラーを使うとしんどくなる、クーラーは苦手等の意見を聞くことがあります。
しかし、好き嫌いで決めてよいレベルの暑さではないと思います。

安全を第一に考えて過ごしていただきたいと思います。
電気代の節約もこの際考えないで欲しいと思います。
クーラーの省エネ化も進み、ひと昔前ほど電気をたくさん使うものでもないと思います。

安全第一でいきましょう。

2025.7.7

坐骨神経痛だと言われてもあきらめない!

当院に新たに来られる症状の中で坐骨神経痛の方は少なくありません。
医師に診断された方以外に、自分で調べて坐骨神経痛だと判断している方もおられます。
腰、臀部、ふともも、すねやふくらはぎに痛みやしびれ感が出ることが多いようです。

坐骨神経痛という病名からがっかりされている方もおられます。
大変な病気になってしまって辛い気持ちになられているのでしょう。

ただ、ここでお伝えしたいのは、「あきらめてしまう必要はないですよ」
ということです。
確かに辛い症状ですが、筋肉の緊張に注目して施術すれば改善する方が多いと感じます。「神経のことだから治りにくいだろうな」そんな印象をお持ちでしょうが、注目すべきは筋肉だと考えています。

筋繊維の緊張によっていびつなひきつりのようなものができます。
この状態を痛みのアンテナがキャッチします。

そうすると痛みの神経が興奮して、その場所が痛いことを脳に伝えます。
そういう仕組みから考えますと、筋肉、筋繊維の緊張を緩和することが必要なのです。

私は神経そのものがつぶれる、または変になっているとは思いません。
筋肉の問題だと考えます。
そしてこの筋肉は坐骨神経痛の場合は、泌尿器系と生殖器系が関連していると考えています。

したがって当院では泌尿器系の器官、生殖器の反応点と腰や臀部、ふとももやふくらはぎ、すねの筋肉に施術していきます。

よろしければこちらもご確認下さい。

当院ホームページ内 坐骨神経痛

https://kishimoto-harikyu.com/zakotusinkeitu/

2025.6.6

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