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鍼灸

お灸(きゅう)の話

お灸について

お灸(おきゅう)=やいと

「鍼灸治療」の灸は、おきゅうのことです。

このお灸は、「やいと」とも言います。

でも、地域による言い方の違いもあり、「やいと」では通じないことがあります。

今回はこの、お灸について触れてみます。

お灸も古来より使われてきた健康法です。

当院でもよく使います。

健康づくりには重宝する優れものです。

鍼灸院での治療に併せて、家庭でも使ってみてはいかがでしょう。

市販のお灸でも、「せんねんきゅう」などいいものが出ています。

ただし、火の始末には十分ご注意くださいね。

どんな使い方がいいか

「せんねんきゅう」の「説明書やインターネットでツボの説明を見ることができます。

しかし私の考え方では全てがお薦めできるツボとは言えないです。

当院にご来院の方は自分に合ったツボ(反応点)を施術時に確認して下さいね。

その時、その時に必要な場所が違うこともあります。

お灸をして健康管理をすることは自分でできる健康法としては便利な方法です。

私は内臓の疲れ、不調に特にお奨めしたいと思います。

温熱刺激が脊髄を通して反射的に自律神経を働かせます。

それによって身体を良い状態に整える働きを強めます。

肩こりや腰痛にはどうか

実はせんねん灸等のお灸でも少しは効果が出ると思います。

しかしこれら筋肉の緊張から来る痛みなどの症状には劇的な効果は期待できないと感じます。

もしどうしても筋肉の症状も自分で改善したいという場合は、結構熱いお灸にする必要があります。

かなりの熱さが必要だと思いますのであまりお奨めしません。

上で触れたように内臓の不調へのアプローチとして使うのがいいと思います。

2021.8.25

肩こりと咽喉(のど)

咽喉のことを考えてみる

当院にも多くの方が見える肩こり。

「その症状は咽喉(のど)から来ていますよ」

と伝えると時々疑いの眼差しで見られます。

肩と咽喉って言われても実感がわかないのでしょうね。

でも風邪を引く時に肩こりを感じた方も多いのではないでしょうか。

実はとても関係が深いのです。

咽喉から来るとはどういうことかと言いますと、咽喉の粘膜の炎症が影響しているということです。

粘膜の炎症が結果として、首や肩の筋肉を緊張させてしまうのです。

そしてこの筋肉の緊張が、皮膚や筋膜のつっぱりを起こします。

このつっぱりが肩こりの不快感に影響しています。

筋膜リリース

最近は「筋膜リリース」等筋膜に注目することが増えてきたように思います。

これは肩こりのメカニズムを追究する上でとても重要な視点です。

ただ筋膜は自分では動かないので、筋膜を引っ張る筋肉が真犯人だと私は考えます。

筋膜だけに注目するのは間違いですね。

指先で触れると咽喉に反応点が確認できます。

おさらいですが反応点は、炎症や痛み等の良くないところを皮膚に表す注意信号でしたね。

咽喉の炎症に対応させるのと、緊張した首肩の筋肉の反応点に施術をおこうという両面でのアプローチが反応点治療の特徴です。

首肩の筋肉と胸の筋肉も確認が必要です。

粘膜は常に微生物との戦いにさらされています。

カビや細菌、等微生物が粘膜にくっつくのを防ぎたいものです。

そのためには潤いが大切です。

咽喉への注意もお忘れなく!

2021.8.17

姿勢が悪いと肩こりになるのか?

姿勢のせいで肩こりが起こるのか

「そんな姿勢だと肩こりになるよ!」

「私の肩こりは姿勢が悪いからでしょうか?」

こんな話を結構聞くように思います。

何となく聞き流していることもありますが、私は違うと思います。

例えば猫背(ねこぜ)だと肩がこってしまうのでしょうか。

首肩の筋肉は、のどの粘膜が炎症を起こしたことの影響で緊張すると私は考えています。

神経の反射が起きるのです。

姿勢が悪くなるのは、コリにより筋肉や皮膚等が突っ張ってしまうことが原因だと思います。

突っ張ると不快なので、無意識に姿勢を調整しているのです。

言ってみれば

「姿勢が悪いと肩こりになる」

のではなくて

「肩こりになると姿勢が悪くなる」

ということだと私は思います。

2021.7.17

鍼灸施術の医療費控除

先日NHKの「有吉のお金発見 突撃カネオくん!」という番組を視ていました。

番組の最後数分だけでしたが、医療費控除の話がありました。

クイズ形式にしながら、鍼灸施術が対象になると説明していました。

ただしアロママッサージは対象ではないということを言っていました。

アロママッサージは鍼灸施術とは関係ないのですが、鍼灸の説明の中で触れていました。

鍼灸院でもアロママッサージをするところが結構あるからでしょうかね。

当院で対象になることを伝えた時ご存知でない方もたまにいらっしゃいます。

なお当院でも美顔鍼(美容の鍼)は対象にならないのでご注意下さいね。

判断が難しい場合等、詳しいことは税務署で確認しましょう。

2021.6.16

肝臓についてのお話

随分前ですが「休肝日が多ければ死亡率低下」という新聞記事があったと思います。

お酒の量が多い方はお酒を飲まない日(休肝日)をきちんと作りたいものですね。

肝臓の異常は検査で初めて発見されることも多いようです。

当院でお腹を確認していますと、肝臓に反応点(ツボ反応)が現れている方が結構いらっしゃいます。

「反応点治療」については当院ホームページでもご案内しています。

https://kishimoto-harikyu.com/hannoten/

肝臓の不調を指摘しますと多くの方が

「お酒はそんなに飲まないんですが・・・」

と納得いかない顔をされます。

あまりアルコールを飲まないのに肝臓が悪くなることはないとの思いでしょう。

しかし、肝臓のコンディションに影響するのはお酒だけではありません。

風邪を引いたり、精神的ストレスを感じたりすることでも調子が悪くなります。

肝臓はアルコール等の解毒以外にも代謝や胆汁の生成他様々な仕事をしています。

肝臓が疲れてくると痛みは感じませんが、なんとなくしんどい、気合が入らないというように疲労を感じるのだと考えています。

当院では多くの方に肝臓の反応点への刺激をおこなっています。

鍼またはお灸、ローラー鍼等を用います。

重要な臓器ですから良い状態に保ちたいものです。

肝臓の検査数値が悪くないから放っておいてもいいと安心しないで下さいね。

お酒を飲む方もそうでない方も、日々元気に過ごすために肝臓を労わりましょう!

2021.3.15

腰痛時のコルセット

腰痛の時コルセットした方がいいですか?

腰痛でお困りの方が来られるとよく聞かれます。

私の答えは「しておいた方がいいですよ」です。

もちろんコルセットに魔法のような効果があるわけではありません。

しかし不意に体を動かしてズキッとなることを防げます。

治してくれるのではなく、守っているという感じですね。

回復のために私は以下の点を重視して施術します。

大切なことは腰、臀部、背中等の筋肉の緊張緩和です。

それに加えて膀胱や子宮、前立腺の反応点に刺激を与えることです。

コンディション作りも腰痛を管理していくのには大切ですよ。

2020.12.16

49歳での妊娠発表

昨日のインターネット上のニュースで見つけた記事です。

49歳のタレントさんが妊娠し安定期に入ったとのことです。

ご自身がインスタグラムで発表されていました。

長年の不妊治療の末にここまで来られたようです。

高齢(妊娠・出産については)であることや安心できない材料もあるようですが、

なんとか無事に出産して欲しいものです。

当院にも今年数例の出産報告がありました。

新型コロナウイルス感染の心配がある中で大変だったと思います。

これからはお母さんとして活躍していって下さいね。

昨日の当ブログにも書きましたが、不妊治療の保険適用拡大が検討されています。

今後制度が充実してより多くの方が上手くいきますように!

2020.9.16

体質改善について考える

よく体質改善と言うけれど

少し長いので気長に読んで下さいね。

私はこういう体質だから・・・

体質改善を頑張ろう・・・

○○を飲んで体質改善をしましょう・・・

太りにくい体に体質を改善しましょう・・・

私たちはよく「体質」「体質改善」という言葉を聞きます。

体の弱い部分を強くしたい

根本から体を良くしたい

そんな気持ちでこの言葉を使うのでしょう。

でもちょっと待って下さい。

体質って本当に変わるものでしょうか?

よく宣伝文句に出てくる「体質改善」って具体的に何を指すのでしょうか?

ちょっと考えてみましょう。

サプリメントで体質が変わるのでしょうか?

全てのサプリメントが無意味だとは思いません。

しかし、サプリメントに含まれる成分が体内で作用して何かの症状を抑えているならばそれは体質の改善ではありません。

お薬を飲んで症状を安定させているのと同じだと思います。

いわゆる「体質」は生まれ持った要素が大きいのではないでしょうか。

簡単に改善できるものではないと私は思います。

遺伝子操作によって行うのならそれは「体質改善」かもしれません。

しかしこれは健康管理の範囲ではなく医療行為です。

じゃあどうしようもないの?

残念ながら体質そのものを根本的に変えてしまうのは難しいことです。

じゃあ生まれ持った性質だからもう全て諦めるしかないの?

と思ってしまいますね。

しかし健康管理をしていくのは可能だと思います。

よく患者さんに「体は管理していくものですよ」とお話します。

「体質?」によってそれぞれ強い部分もあれば弱い部分もあります。

弱い部分は症状が出やすくなってきます。

ここは元気がない、疲れているという内臓のコンディションを上げていくことが重要だと思います。

体は一定の良い状態を保とうとして必死に働きます。

定期的に外(皮膚)から刺激をすることで、上のような体の調整を促します。

つまり鍼や灸による痛み、温熱刺激が神経の働きを活発にするのです。

具体的には脳や脊髄に届いた刺激を受けて体の調整機能(自律神経)が働くということです。

体は疲れや不調のサインを皮膚に出しています。

そのサインを確認して刺激をするのが「反応点治療」という方法です。

鍼灸によるメンテナンスで身体を管理していくことは健康にとってプラスになると思います。

2020.8.19

平衡感覚の失調 めまい

めまい 平衡失調

少し前に六甲山での恐怖体験(乗り物酔い)の話をしました。

今回は平衡感覚の失調、めまいの話です。

鼻と耳はつながっています。

鼻炎は軽いものであっても内耳に影響を与えます。

炎症によって内耳の環境が悪くなるのです。

内耳にある三半規管は平衡感覚を感じ取って体の傾きや位置を教えてくれます。

頭の位置、方向が動くと三半規管内のリンパ液が動きます。

リンパ液がどう動いたかをセンサーが感じます。

そうすることで自分の頭の方向、平衡感覚を感じ取るのです。

内耳の悪化とは何かを掘り下げて考えてみます。

私はリンパ水腫のような膨らみが問題だと考えています。

この水ぶくれのようなものが、三半規管内のリンパ液の流れを妨害します。

言い換えると普段とは違う流れ方をするようになってしまうのです。

すると体の頭の傾きや位置を正しくつかめなくなります。

つまり、左右の三半規管から異なる信号が送られてしまいます。

結果として目が左右に揺れます。

この時に感覚としては目が回った感じになるのです。

症状の改善のためには、耳と鼻に加えて咽喉(のど)の反応点への鍼灸刺激が必要です。

これらをきちんと良い状態にしていくことが大切です。

病院に耳鼻咽喉科という診療科目があるのは耳、鼻、咽喉が関連するからなのです。

2020.7.25

六甲山は恐怖スポットなのか

六甲山に行くと気分が悪くなる

以前私が相談を受けた恐怖体験です。

とある20歳代の女性です。

真剣な顔で話し始めました。

「私は六甲山に行くと気分が悪くなるんです」

「それに何だかしんどくなってしまう」

「ひょっとしたら何かの霊が・・・」

「一度ではなく行くたびに感じるんです」

「とにかくなんか恐いんです」

「霊感は強くない方だと思うんですけど・・・」

なんだか不気味ですね。

霊の仕業かと心配な様子でした。

しかしこの話を聞いて、私は心霊現象ではないと感じました。

では何なのか?

その正体は、乗り物酔いです。

私が「車に酔っただけやで」と伝えると

「えっ!、そうなんですか?」

拍子抜けしたようでした。

いやいややはり霊の仕業だと思うよと言いたい人もいるのかもしれませんね。

ちょっと考えてみましょう。

ご存知の方は思い出してください。

車で六甲山を登るとき、通る道はどんな状態でしょうか?

そうです。

グルグルと曲がりくねった道が続きますね。

走行していると三半規管が揺り動かされてしまいます。

三半規管の中のリンパ液が短時間に何度も動きます。

健康だと思っている方でも、多少は影響を受けます。

平衡感覚に問題があればなおさら乗り物酔いの症状が出ます。

体調が下降気味、風邪気味だと気分が悪くなりやすいですよね。

きちんと平衡感覚のコンディションを整えてドライブに行った方がいいと私は思います。

乗り物酔い、フラフラ感、めまいは内耳に問題があると考えます。

やはり耳、鼻、咽喉のコンディションが悪いと平衡感覚の障害が起こりやすくなります。

大切なのは、これらの反応点へのお手当です。

乗り物酔いになりやすい方はここに注目したいですね!

2020.7.7

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